春は、ひなまつりや入学式などのお祝いごとや行事で、お寿司を囲む機会が増える季節。一方で、準備やコストを考えると、ちょっと身構えてしまうこともありますよね。
そこで話を聞いたのが、「お米のことなら任せて!」というごはん同盟さん。手巻き寿司の延長として教えてくれたのが、「のり巻きも楽しいよ!」というアイデアでした。本記事(前編)ではのり巻きを、後編では手巻き寿司の自由な楽しみ方をご紹介します。
インタビューした人
ごはん同盟
シライジュンイチ・しらいのりこさん
米どころの新潟県出身。実家が米農家の試食係(企画・執筆担当)のシライジュンイチと試作係(調理担当)のしらいのりこ、夫婦ふたりによる炊飯系フードユニット「ごはん同盟」を主宰。「おかわりは世界を救う」という理念のもと、ご飯のおいしさを世に広めるべく活動中。著書に『最愛!のりレシピ86』(主婦と生活社)、『スープジャーとおにぎり弁当』(成美堂出版)、『しらいのりこのお弁当はこれでいいのだ』(オレンジページ)『ごきげんな晩酌 家飲み が楽しくなる日本酒のおつまみ65』(山と溪谷社)など多数。
- 手巻き寿司の延長で楽しむ、気軽な「のり巻き」
- 巻きすいらずの「おうちのり巻き」アイデア&レシピ
- 1/4のミニサイズも、変わり種も楽しい
- これさえマスターすれば◎。基本の酢飯の作り方
01
手巻き寿司の延長で楽しむ、気軽な「のり巻き」

のり巻きというと、巻きすや巻き方のコツが必要で、少しむずかしく感じる人もいるかもしれません。でもごはん同盟さんにとっては、もっと身近な存在。手巻き寿司の延長として、普段の食卓にも気軽に並ぶのだそう。
のりこさん「手巻き寿司は人が集まるときに作ることが多いけれど、のり巻きは普段からよく作るんです。我が家では、手巻き寿司の延長みたいなものですね。巻きすも使わないし、家でやるならきれいに巻けなくても気にしません。手巻き寿司のようにお刺身をいろいろ用意して巻いてもいいですし、ちょっと残ったお刺身や家にあるツナやかに風味かまぼこでもいいと思います。思っているより、ずっと簡単なんですよ」

02
巻きすいらずの「おうちのり巻き」アイデア&レシピ

のり巻きをもっと気軽に楽しむなら、ごはん同盟さんがよく作っているという「1/2のり巻き」がオススメ。一枚ののりを半分にしたサイズで巻くスタイルで、太巻きと違って巻きすを使わずに作れます。オススメのレシピを教えていただきました。
のりこさん「のり巻きというと、のり1枚で巻いたものを切り分けて食べるイメージがありますが、『1/2のり巻き』なら、スーパーのお刺身パックや手巻き寿司セットなどを買ってきて、各々好きな具を入れて、気軽に巻けるのがいいんですよね。今回はわが家の定番の海鮮巻きとお刺身を中華風にアレンジしたのり巻きをご紹介します」
基本の酢飯の作り方は、記事の最後でレシピをご紹介します。
海鮮巻き
材料(1本分)
- 焼きのり(全形)
- 1/2枚
- 酢飯
- 1/3合(約120g)
- 厚焼き玉子
- 1cm角×10cm
- きゅうり
- 1/6本(きゅうり1/2本を縦3等分したもの)
- かに風味かまぼこ
- 1と1/2本
- 好みの刺身
- 5~6切れ(今回はまぐろ、サーモン、エビ(ボイル)、たいを使用)
- A:しょうゆ
- 大さじ1
- A:わさび
- 少々


- まぐろ、サーモン、たいをAにさっとくぐらせておく。
- のりのつるつるした方を下にして置き、奥側を2cmをあけて酢飯を広げる。
- 手前から順に、きゅうり、厚焼き玉子、かに風味かまぼこ、まぐろ、サーモン、エビ、たいを並べる。
- 手前から巻く。
のりこさん「酢飯は奥2cm程度をあけて均一に広げるのがコツ。手前にきゅうりを置くと軸になって簡単に巻けるんです」
中華風海鮮巻き
材料(1本分)
- 焼きのり(全形)
- 1/2枚
- 酢飯
- 1/3合(約120g)
- たいの刺身
- 4切れ
- きゅうり
- 少々
- にんじん(せん切り)
- 少々
- 玉ねぎ(薄切り)
- 少々
- ナッツ(細かく砕く)
- 大さじ1/2
- 香菜の葉
- 適量
- A:ナンプラー(またはしょうゆ)
- 小さじ1
- A:砂糖
- 少々
- A:ごま油
- 少々

- のりのつるつるした方を下にして置き、奥側を2cmをあけて酢飯を広げる。手前に、きゅうり、Aにくぐらせたたいの刺身の順にのせる。
- にんじん、玉ねぎ、ナッツ、香菜をのせたら、手前から巻く。
のりこさん「上手に巻くコツは、酢飯と具を入れすぎないこと。欲張りすぎると巻けないので、そこだけ気をつけて。つい詰め込みがちなんですけど、まあ、うまく巻けなくてもそれも笑いになるといいかなと思います(笑)。あと、巻くのが楽しくなって食べる量以上に巻いてしまうのも気をつけて」
03
1/4のミニサイズも、変わり種も楽しい
のりのサイズをさらに小さくすると、楽しみ方もまた変わってきます。1/4サイズののり巻きは、気軽につまめるミニサイズ。小さいからこそ、ちょっと意外な組み合わせを試しやすいのだそう。
アボカド×塩昆布×ナッツ巻き
材料(1本分)
- 焼きのり(全形)
- 1/4枚
- 酢飯
- 15g
- アボカド(薄切り)
- 1枚
- ナッツ(砕いたもの)
- 少々
- 塩昆布
- 少々

- のりのつるつるした方を下にして置き、奥側を1cmあけて酢飯を広げる。
- 真ん中に具材をおいたら、巻く。
のりこさん「お刺身を使わないこんな組み合わせもオススメです。アボカドと塩昆布の相性がいいんです。ナッツを入れると食感がよくなるのでぜひ入れてみてください。1/4サイズになると、おつまみ感覚で食べられます。小さいからできる楽しさもあると思います」

のりこさん「ルールにとらわれずに、『これも合いそうだな』と思ったものを、気軽に巻いてみてほしいですね。例えば、唐揚げにレモンとレタス合わせてサラダ巻きにしたり、クリームチーズとたくあんを組み合わせたり。そうやって自由に楽しめる懐の深さも、のり巻きの魅力ですよね」
04
これさえマスターすれば◎。基本の酢飯の作り方
のり巻きをおいしく楽しむために欠かせないのが、基本の酢飯。具材を引き立てる酢飯の作り方を教えていただきました。

酢飯の作り方
材料(2〜3人分)
- 炊きたてのご飯
- 1合分
- すし酢
- A:米酢
- 大さじ2
- A:砂糖
- 大さじ1
- A:塩
- 小さじ1/2
- 混ぜ合わせたAを炊きたてのごはんに加え、切るように混ぜる。すし酢がなじんだらうちわであおぎ、上下を返してさっと混ぜる。
- もう一度うちわであおいだら、ぬれぶきんをかけて人肌まで冷ます。

のりこさん「酢飯は、冷ましすぎず人肌くらいの温度だとおいしく、巻きやすいです。うちわであおぐのは、余分な水分を飛ばし、すし酢をちゃんと浸透させたいから。混ぜながら同時にあおぐとすし酢がなじまず、べちゃっとした仕上がりになります。なので、あおぐと混ぜるは同時に行わず、必ず交互に行ってください。そして、必ず炊きたてのごはんを使ってくださいね」

巻きすを使わず、具材をのせてくるっと巻くだけでおいしいのり巻き。手巻き寿司のバリエーションのひとつとしてのり巻きを楽しむもよし、ちょっとした具材があるときに気軽に巻いてみるもよし。のりと酢飯があれば、何を巻いてもおいしくなる。自由な組み合わせを楽しみましょう。新しいアイデアがあったら、ぜひ教えてください。
